ガラッ 教室のドアが開いて、入ってきたのは、今一番会いたくない人だった。 「新城.....」 「やあ。」 やる気のない返事をした新城はなぜか俺の前の席に腰を下ろした。 「瀬戸くん....だよね。」 「はぁ。」 気だるそうに毛先をいじる新城。 なにがしたいんだ。 「俺、知ってる。始業式にめっちゃ怒られてた人でしょ」 そう言うあんたはいつも怒られてますよね。