春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




2日挟んでやってきた月曜日の朝。




金曜日でもう委員会は当分ない。



でも話したいと思う自分がいる。




あの空間が心地よかった。




なにも話さなくてもいいような雰囲気が漂っていた。




椅子に座って考えていると、北野が教室に入ってきた。




あまりにもタイムリーで俺は思わず口走ってしまった。



「北野、おはよう。」







しまった。



咄嗟にそう思った自分が恥ずかしくなった。



俺が今そう思ったのは、恥ずかしいと思ったから。