あまりにも綺麗で何も言えずただ立ち尽くすしかなかった。 そんなことをしていたら、入学式が終わっていた。 そのときから俺はその子を探している。 「いないんだって、お前の妄想じゃね?」 そうやって冷やかしてくる友達を適当にあしらって、廊下で話している俺たちの前を通る人々を凝視している。 「もう一ヶ月たったんだろ?あきらめろよー」 「そうだよー先輩だったんじゃね?」 俺を無視して話を続けている。