春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




きっとあとでみんなで私のことを笑うはず。




でも......




「ね?」




なぜか安心できる。




「春馬.....くん。」




「よっしゃ!」




小さい私の声を聞いて、素直に喜んでいる彼は、いい人じゃないかって。




そう思っている私がいて。




おかしい。




あれほど人間を嫌おうとしていたのに、





簡単にも心が溶けていく────。