「昨日本屋さんで止まってただろ?それでいつも北野その人の本読んでるからその本かなーって。 もしかして違った?」 「いえ、これです」 でも..... 「もらえません」 なんでーと瀬戸くんが口を尖らせる。 「そんな、本を買ってもらうなんて。せめてお金を払います。」 そういいお財布を取り出そうとした私の手を瀬戸くんが制した。