春風が吹くなか、僕は君を見つけた。





次の日。



今週は私たちの当番なので、また図書室にいた。



仕事を頼まれたらその仕事をするけど、特になにもないときは、放課後にカウンターに座っているだけでいい。




しかもほとんど放課後に図書室を使うひとはいないから、ずっと本を読んでいる。




私がいつものように本を読んでいると、



「きーたの!」



瀬戸くんが私に紙袋を差し出した。




開けてってことだよね?



私が紙袋を開けると、



「うわ.....」



私が昨日見た本があった。