春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



「あ.....」




ふと足を止める。



「どした?」



瀬戸くんが合わせて止まる。




「何でもないです」




なにもなかったように、歩き始めた。



私が止まったのは本屋さんの前。



私が好きな作家さんの新作が出ていた。





すごく買いたいけど。




この前お金使っちゃったばかりだから、我慢しよう。