春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




「はーい。今日は委員会を決めるぞ!」




熊野が黒板に大きく委員会と書き、その横に一個ずつ委員会を書いていった。




学級委員から決めていき、次は図書委員となった。




委員会は全員がなる必要はないから俺は入らないつもりだった。



図書委員は仕事が多いと噂だったから誰も立候補しなかった。




その時。



「せんせー。私北野さんがいいと思いまーす。いつも本読んでるし、図書委員向いてると思いまーす。」



そういったのはクラスでも中心的な存在の川崎だった。



近くの川崎のグループの女たちがそれいいーとか言ってる。



「お、そうか。北野、どうだ?」



みんながその雰囲気になっている。