「まぁ、うるさいけどそれも悪くない」

「え……?」

桐崎くんがそう言った瞬間に、チャイムがなる。


私は、桐崎くんに何も言えなかったけど
席に戻ってからもニヤニヤが止まらない。

大嫌いな数学も、笑顔で受けられる。

「じゃあ、この問題を〜
高野。お前がやれ」

さされたって


「はい…!」

こんなのちょちょいの………




「むりです………」


ちょいじゃなかった。


だけど、桐崎くんが迷惑じゃないなら…楽しいって思っててくれるなら……



傍にいたいな……。