「あ、一馬じゃん。
今日のプール、一緒にやろうぜ!」
あと少しで学校……ってとこで、一馬の友達の慎吾に合ってしまう。
「おー、いいぜ!
よっしゃ、教室まで競争だ!」
一馬がそう言うと、2人は走り出してしまう。
「あ、ちょっと……!
一馬!?」
私が、呼んでも無視して行ってしまう。
はぁ。とため息をついてから、歩き始めた。
すると、ポンッと肩を叩かれて後ろを振り返る。
「あ、あゆちゃん……!?」
「あれ、一馬は?」
振り返ると、そこには、あゆちゃんがいて、お弁当袋を持っている。
「先に行っちゃった~
これ、渡しとこうか?」
私が、袋を指さしてそう言うと、
あゆちゃんは、嬉しそうに笑った。
「ほんと?ありがとね!
仁菜に、お菓子買ってあげてって言っとくね」
そう笑いながら私にお弁当を預けると、
スタスタと帰っていってしまった。
私は、クルリと向きを変えて、門を通って校舎の中へと入った。



