そ、それは…… 「うっ……桐崎くんが私より好きだって……っ」 あんなに迷惑そうにしていた桐崎くんが、私の思ってる以上に好きだって……っ。 しかも、名前まで呼んでくれた。 私はそれだけで充分だ。 「桐崎くん、帰りましょう!」 そう言うと、やれやれと言った感じに桐崎くんは私に手を述べてきた。 私はそれにびっくりしたけど笑顔で握ると優しく握り返してくれる。 すごくすごく幸せだ。