「私は、桐崎くんのこと本当に大好きですよ…っ!」

私はめっちゃ、大きな声でいう。


でも、桐崎くんは何も言わない。


シーンっとする教室。


夕焼けで照らされる教室。




その時、桐崎くんが私の頬に手を置いた。


え……?


「1回しか言わないから」

そう言うと、桐崎くんは口を開いた。


「高野が思ってる以上に好きだよ」



………!?