自分は、今どんな状況なのか。
考えたら、考えたでクラクラしそうだ。




「………」

「………」


桐崎くんと、私。2人の間で沈黙が続く。



静かすぎるから、私の心臓の音聞こえそうだよ……!!



「……もう大丈夫でしょ?」


そう言って、私を引き離す桐崎くん。


あ……っ、


離れちゃった……悲しい。という気持ちと、やっと離れられた……死ぬかと思ったという気持ちが交差する。



「……あり、がとうございます」


下を向いてそう言うと、桐崎くんは、いつものクールに戻っていた。