「え……?嘘、だよね?」 信じられないのか、目を大きく見開いてそう聞いてくる高野にさらに強く言う。 そんな顔で見たって、何も出てきやしない。 高野から借りた傘をさしながら道を歩く。 こんな可愛らしい傘使うのも恥ずかしいけど、これで最後にしよう。 これでやっと諦めてくれる。 嬉しいはずなのに、胸がズキッと痛くなる。 俺は、家に着いてから高野の顔を思い浮かべて小さな声で呟いた。 「ごめん………。」 ー 桐崎side 終わり ー