「桐崎くんー!!」


大声で名前を呼びながら駆け寄る。

相変わらず嫌そうな顔で私を見るけど
普通に話しかけてくれた。


「………なに?朝からうるさいよ」

「わぁ…!朝から話してくれましたね!」

冷たい視線を送る桐崎くんの隣でニコニコしてる私。

「……勝手に喜んでれば?」

また冷たくあしらわれて、先に歩いてしまう。

私は、そのあとをまた追う。


「待ってくださいよー!」

「黙って」


いつもと同じ朝だけど



胸の奥が少しだけギュッとしてる。