とにかく、クール過ぎる貴方が好きなんです。









────────。




「じゃあ、数学の小テスト返すぞー」

先生の言葉で、小テストが返ってくる。

「高野仁菜」

そう呼ばれ、返事をして先生の前に立つとすぐに褒め言葉……


「うん、頑張った。
お前はよくこんな点数が取れるなぁ。
そんなに受けたいのか?











補習が。」



ではなく、嫌味たっぷりの言葉だ。


「あ、ははは…。頑張ったと思うんですけど…?」

笑いながら、先生にそう言うと、

「じゃあ、もっと頑張ろうか?」

なんて言い返された。



私は、涙目になりながら、席に戻る。


「仁菜〜、点数どうだったの?」

席に座るなり、前の席の女の子が振り向いて私のプリントをのぞく。



「うげっ、23点とか……」



プリントに書いてある数字を見て、
目を大きく開くその子は私の親友。