あまり覚えていないが
父はわたし達にも暴力を振るってきた

もしかしたら、わたしだけにかもしれない

姉は年が離れていたからある程度体は大きかったし
男にだらしない姉は彼氏の存在が途絶えることはなく
彼氏の家に逃げたりしていたと思う
弟は逃げ足が早く、世渡りがうまかった

母が夜勤の時は特に目の敵のように暴力を受けた
父は母が風呂に入ってる間とか、母の目が無いときに叩いたり蹴飛ばしてきた

たまに母が夜勤の時は父方の祖母が来て面倒を見てくれた
祖母が作る焼きうどんが大好きだった

アスペルガーだとは知らずに育てた両親は
わたしに酷くイライラしていたから、いつも怒られていた

母にあまりにもおかしいと思われて、保健所に連れてかれたらしいけど
当時ではアスペルガー症候群の存在理解が乏しく、なんでも無い子ですよと言われていた

それが、余計に両親がわたしが物事がきちんと何故出来ないのかが苛立たせてしまい
怒られてしまう原因になっていた




その一つでわたしはお風呂に入るのが嫌だった
はっきりした理由はわからないけど
アスペルガー特有の、水に触りたくないものだったと思う

毎日、父に追いかけられ逃げていた
最初はきゃっきゃっするものの
段々父が怒り出していたから捕まりたくなくてテーブルの周りを逃げていた

当然大人に敵うはずもなく、捕まり叩かれていた


子供では大人に敵うわけもない
逃げても腕や髪を引っ張られ、腕を捕まれて逃げれない様にされ叩かれる

その為もあり、高校卒業までは髪を伸ばすことはなかった
でも子供から憧れていた
髪が長くて綺麗で着飾った女性に

自信もなく、当時は地味に生きてきたわたしにはそんな女性は憧れだった