食べ物に酷く困った際には
土手の草を取り食べた

食用の雑草を食べていた

今でも土手で取った草を母が茹でている光景は忘れられない
母からうちはお金が無いとは聞かなかったものの
アスペルガーなわたしでも、何かを感じたのかもしれない

父はいつも財布の中に分厚い札束があり
それを「良いものを見せてあげよう」と呼び出して
父の自室で弟とわたしに自慢してきた

子供のわたし達はすごいと驚いたし
その事実を母に告げると不機嫌になる理由すらわからなかった

昔から何故そうなるのかがわからなかった
今ではそう思う