中2くらいには、家出してた姉が帰ってきた
……知らない男性と共に

二人は結婚すると言うのだ
姉のお腹には子供がいる

大好きなお姉ちゃん
わたしは向こうの親と自分の親の前で大泣きした

結婚式はわたしにとってお葬式のような悲しいものだった
姉は白いドレスに周りから祝福され、知らない男性に手を引かれ花びらを頭からかけられ
嬉しそうに笑う姉を見て、胸がチクチクした

でも姉と知らない男性、義兄がうちにしばらく住むと聞いて嬉しかった
でもそれも違った

義兄は浮気に多額借金や勝手に高級車を買ったりするとんでもない人物だった
スナックのボーイをやっていたけど、辞めて生活費を払うこともなく二人は家にいた

そして姪が産まれた

姉はその時から、わたしではなく姪が可愛くなった
わたしは要らなくなった

姉も義兄も働かず家事もやらなかった
母は常勤になってフルで働いた
だからわたしは自分の事は全部自分でやらなければならなかった
両親は授業参観、文化祭にも来てくれなかった

そして夕飯を作る家事を任された
部活にもあまりいたくないわたしは家事を理由に帰宅部を希望したけど
うまく行かず、早く部活を切り上げる許可が得られるくらいだった

それを小雪達はよくは思ってなかった
それにより余計いじめはひどくなった

家に急いで帰れば、わたしを今ではいびる姉と義兄がいた
料理に少し失敗すると二人から怒鳴られ責められた

他にも幼い姪が、当時高くて買いに行くのにも大変な漫画用のインクをこぼされた際に
姪を怒ったら、義兄が部屋の扉に手をかけながら怒鳴って壁を蹴ったりしてきていた

義兄には度々怒鳴られていた
誰も止めてはくれない
あの姉でさえ

そして姉にも家にいるなと家から追い出される日が続いた
母が帰ってくるまでは家に入れなかったから、近くの土手を歩いてた

でも思い始めた
こんなわたしは生きている価値はあるのか?

わたしから姉を取った姪が当時は憎かった
姪が生まれなければ、姉は優しかったのではないか
義兄も一緒に暮らさなくてすむ
そう考えていた