ナミは元気でよくはしゃぐ犬だった

子犬である噛まれる時期
ルナの時は痛くてルナを叩いた
それも罪悪感があったから、どんなに噛まれようと悪さをしようと
ナミの事は絶対叩かなかった

でも父は違った
悪さをするナミを叩いた
過剰なまでに太い木の棒が折れるくらいに殴った
わたしは止めた

やめて!ぶたないで!
(ルナをぶたないで)

ナミをルナとしてわたしは育てていた
それが償いだと、わたしは馬鹿な事を考えて実行していた

父はナミを川に落としたこともあった
許せなくて嫌で、父を殴った
でも力では勝てなくてその後はわたしが叩かれた

そんな事ばかりで、ナミは吠えない臆病でおとなしい犬に育った