それはいつも、うとうとした時だった
後ろから父の手が伸びてきてわたしに触れる

お腹や胸やいろいろな所を触る
わたしは戸惑いながら寝たふりを続ける

父に触れられるのがとても嫌だった

それから、父が寝たらいつも部屋を出て
自分の布団で寝た

すると、父は翌朝文句を言っていた
欲しいものを買ってやらないぞと

この事は誰にも言えなかったし
意味もわからなかった

さすがに中学に上がると誘われても断っていた
背中だけ掻いて欲しいと呼ばれたり
一緒に音楽を聴こうと言われた事がある

背中だけ掻いて父が寝たら部屋を出たりした
寝るまで一緒にいて欲しいと言われたからそばにいた

その時、「誰よりも一番好きだよ」
と言われた
誰かに愛されたかったわたしには少し嬉しかった

当時、職場を勝手に辞めて自業をし始めたり
勝手に借金してスポーツカーを購入した父に母は腹立てて
父の食事を作らなかった
その時また食費を入れてなかったらしいけど
大人の事情を知らない子供のわたしは父が可哀想になり
ご飯を半分わけたり、夕飯をわたしが作っていたこともあった

その為に、父はわたしが一番だと言ったのだと思う

一度だけ、中学に父が一緒に寝たいと夜中に来て
わたしのベッドで寝た
その後の事は覚えていない

父に性的虐待を他にもされていたらしいのだが
それは催眠術をかけたカウンセラーが延べてるだけでわたしは覚えていない

なんでも断らない、それが今後のわたしを酷く傷つけることになった