死にたがる金魚

父は毎晩のように、寝る際わたしを呼びに来た

「背中を掻いて欲しいからおいで、欲しいものを買ってあげるから」
と言うのだ

母はわたしが小学4年くらいに復職していたけど、パートの為そこまで余裕があるわけでもなかった
おもちゃ付きのお菓子は買ってもらえなかった
本当に極たまに買ってもらえた

子供が欲しいものを買ってもらえると言うので釣られちゃうのはよくあることだけど
その代償は今考えると大きかったと、そう思う

父の部屋で布団に寝そべる父の隣に寝て
背中を指で掻いてやった
今思えばよく出来たな、と思う

掻きながら父はわたしに甘えてきたりしたし
優しくて、それが愛情だと思っていた

その後父と話し、一緒に寝るのが日課だった
そう、とてもおぞましい日課だった