ピピピピ― ピピピピ― こんなに早起きしたのなんて、小学生の夏休み以来かもしれない。 ラジオ体操に通ってたっけ。 「んんー、よく寝た」 枕元のデジタル時計は6:10を示していた。 あたしはゲストルームに隣接するバスルームで顔を洗うと、ササッと日焼け止めクリームだけを塗って、リビングのバルコニーへとむかった。