「青い空が、見たかったんだ」 「青い空?」 ハリーは朝日を見つめたままだった。 「空を眺めるのが好きだった。 でも、俺の住んでる所は、曇りが多かったから」 遠く故郷のリヴァプールの空でも、思い出してるのだろうか ハリーは空を眺めたまま、相変わらずコーヒーをすすっている。 だんだん太陽の昇っていく空は、まさしく“空色”と呼ぶに相応しい、どこまでも透けるようなスカイブルーに変わっていた。 心が洗われるような気がする。