………ちっ。 決まったと思ったのに。 「あっぶねー …容赦ねぇな、漣。」 失礼な、これでも抑えているほうだ。 「駿河がしつこいからでしょ」 「めげない男って、カッコよくない?」 「ちっとも!!」 駿河は、「きびしー」と整った眉を下げて笑う。 ……コイツを幾度となく投げ飛ばそうとした私は、 何を隠そう、柔道の全中覇者である。