また、私は裏切られる

俺はききが出てってから泣いた

りゅうと帰ってるとりゅうのお姉さんが誰かを抱っこして走ってた

誰を抱えてるんだろうな

りゅうも気づいたみたいで

「姉貴?」

お姉さんも気づいてピタッと止まった

あ、ききだ

ききもこっちを見て俺達に気づいて

「やっぱ今日は帰ります。さようなら。また今度泊まりに行きますね!」

ききはお姉さんからおりて走ってっいった

「きき!待ってよ!」

俺の声はききに届かなかった

何でだよ。きき

さっきのことは怒ってないから戻ってきてよ

冷たくてもいいから俺と話そうよ

きき…

俺はまた泣いてしまった

はは。俺、こんなにも泣き虫だったんだな

「え?ゆ、ゆうじ君大丈夫?」

お姉さんが心配してくれた

俺が答えなかったからりゅうがさっき教室であったことを話してた

お姉さんも一郎がききにその事を聞いてたと言っていた

ききは俺のことを嫌いじゃないみたいだ

よかった

ききが本当に俺のことを嫌いじゃなくて

あ、追いかけないと間に合わない