「きき。放課後だよ?」

んー。誰ー?…ゆう君だ

バッと顔をあげた

急にあげたからゆう君がビックリしてる

私は立ってゆう君に抱きついた

「きき?どうした?苦しいぞ?」

「ゆう君のバカっ!ずっと待ってたのに」

今日でこうやってできるのも最後だっていうのに

「あ、悪い。ききからチューされてすごく嬉しくてさ。固まっちゃったんだよ。ごめんな?許して?今日は家に泊まるか?」

私は離れた。無理だよ

今日はもう終わり

放課後が終わったらもうゆう君とはお別れなの

「きき?」

「泊まらないよ。今日はもう帰る。ゆう君とこうやってできるの最後だったんだけどな。バイバイ」

「それどういう…」

後ろで何か言ってた

でも私は寂しさが大きくて声なんか聞こえなかった