「夏菜、今日は上に部屋を取ったから挨拶したらゆっくりしろよ。」
玲央に抱きしめられたままの私の肩をそっと撫でてカードキーをバッグに差し込んだ。
「親はやっぱり間に合わなかったみたいで、俺は職場を抜けてきたからこの普通のスーツだ。
さすがに失礼にあたるから挨拶は夏菜に任せたぞ。」
「うん………お兄様。」
抜けてきてくれたんだ………。
仕事は律儀なんだけどな………女の子に関してはルーズすぎる。
「玲央、妹をよろしくな。」
玲央をひと睨みしてパーティーの人混みの中に消えていった。
「浅井様、ようこそお越しくださいました。」
玲央と一緒に主催者の元へ。
………なんか舐めまわすような視線で気持ち悪い。
「ご挨拶が遅くなって申し訳ございません。本日はお招きいただきありがとうございます。」
本当は挨拶は主催者がするんだけどな………。
挨拶回りに行った時は相手からしてくれたし。
「ところで、ご両親は?」
「都合により来れませんので私は代理で来ましたわ。………なにかご不満でも?」
「い………いいえ………。何もございません。」
ハンカチを取り出して顔の汗を拭き始めた。
でもやっぱり視線が気持ち悪い。
玲央に抱きしめられたままの私の肩をそっと撫でてカードキーをバッグに差し込んだ。
「親はやっぱり間に合わなかったみたいで、俺は職場を抜けてきたからこの普通のスーツだ。
さすがに失礼にあたるから挨拶は夏菜に任せたぞ。」
「うん………お兄様。」
抜けてきてくれたんだ………。
仕事は律儀なんだけどな………女の子に関してはルーズすぎる。
「玲央、妹をよろしくな。」
玲央をひと睨みしてパーティーの人混みの中に消えていった。
「浅井様、ようこそお越しくださいました。」
玲央と一緒に主催者の元へ。
………なんか舐めまわすような視線で気持ち悪い。
「ご挨拶が遅くなって申し訳ございません。本日はお招きいただきありがとうございます。」
本当は挨拶は主催者がするんだけどな………。
挨拶回りに行った時は相手からしてくれたし。
「ところで、ご両親は?」
「都合により来れませんので私は代理で来ましたわ。………なにかご不満でも?」
「い………いいえ………。何もございません。」
ハンカチを取り出して顔の汗を拭き始めた。
でもやっぱり視線が気持ち悪い。

