「陽依ちゃん、おはよ。」 なせだろう? 気のせいかな? 五十嵐くんが少しだけ 不機嫌そうに見える。 「ん?あ、五十嵐くんおはよ。」 「俺へのクッキー 忘れてない?」 「はいはい。 ほら、五十嵐くんのだよ。」 カバンの中からクッキーを出すと さっきまで不機嫌そうだった表情が 柔らかくなり笑顔になった。 そんなにクッキーが 食べたかったのか。