「大学に行くのか
外国に行くのか今はまだ
何をどうしたらいいか分からねぇ。
だけど今からでも少しずつ夢に向かって
勉強していくつもりなんだ。」
「洸汰の夢、良いと思う。
頑張ってね。」
洸汰はすごいね。
夢を持ってて……。
夢のない私にとっては
洸汰が輝いて見えるよ。
「それと、もう1つ。」
「?」
「陽依の旦那さんになること。」
「えぇ?!」
そ、そ、そそ、それって!
結婚するってことなの?!
「陽依のそばで
パティシエとして働く。
これが俺の理想の未来。
大人からしたら
高校生が何言ってんだって
思われるかもしれないけど
俺は陽依と共に生きたいんだ。」
洸汰の言葉が嬉しすぎて
涙が止まらなかった。
「私なんかで良いの?」
「私なんかじゃなくて
''私''じゃないとダメなんだよ。
俺は陽依がいい。」



