外に出た私と洸汰は


夕日が眩しくてまともに


目が開けられなかった。


「眩しい……。」


「だな。
寝起きの俺にしたら
この夕日は地獄だわ(笑)」


なんでこんなに眩しいんだろ。


早く雲で隠れてほしいな…。


てか昨日はこんなに


眩しいことなんて無かったのに…。


「なぁ陽依。」


「ん?」


「俺さ、卒業したら
したいことがあるんだ。」


「なになに?」


「親父の跡を継いで
パティシエになる。」


パティシエ?!


しかもお父さんの跡を継ぐ?!


てことは洸汰のお父さんって


パティシエなの?!