「ほら、入って入って〜。」 「お、お邪魔しまーす。」 家の中に入ると私と洸汰以外の人が いるような雰囲気はなかった。 もしかして本当に2人きりなの?! 「俺の部屋は2階の1番左の部屋! 俺お茶とか取ってくるから 先に部屋行ってて!」 「分かった。」 ……とは言ったものの 緊張と遠慮でなかなか 前に進めなかった。 「陽依、遠慮とかなしに 行って大丈夫だから。」 洸汰は私の考えを読み取ったのか コップにお茶を注ぎながらそう言った。 よし、行こう! 階段を上り2階の1番左の部屋に入った。