ほんとに心配かけてごめんね。


でも、本当のこと言うとね


星香がこんなにも私のことを


心配してくれてたなんて知って


すっごく嬉しいんだよ。


こんなこと言ったら星香に


バカ!って言われるだろうから


言わないけどね。


「これからは気をつける。」


「約束だからね?」


「うん。」


頷いた私を見て星香は


涙を拭って私の頭を


ポンポンすると前を向いて


カバンの中を整理し始めた。


「………ひ…陽依ちゃん……。」


「雪美ちゃん………。」