「どこかに行こうなんて 誘ってないよ?」 「そういうことじゃなくて〜。」 洸汰は私を下ろして 胸あたりを指差した。 「谷間見えてるよ〜? もしかして俺のこと誘ってた?」 ニヤニヤしながらそう言う洸汰に やっとさっきの言葉の意味を理解した。 「そ、そんなわけないじゃん! バカ!」 洸汰のパーカーが大きいから チャックを閉めてもどうしても 胸元が見えてしまう。 ほんと、洸汰はそういうことに 気づくのは早いわ。