教室には私と洸汰くんしかいない。


最近、まともに話してなかったから


なんだか気まづい。


洸汰くんはグレーのパーカーを


カバンの中から出した。


もしかしたら着替えるのかな。


「陽依、これ着なよ。」


「え?」


「ほら、このままだと
帰れないだろ?」


改めて自分の格好を見ると


確かにこのままじゃ


帰れないと思った。


ブラウスは引きちぎられたせいで


ボタンはつけられないし


下着は丸見えだった。