どうしよう………。
リアムは右頬が少し赤くなってる。
洸汰くんは唇が切れて血が出てる。
私のせいで2人が殴りあってる。
止めなきゃ……。
「もう止めて!」
そう言って2人の間に
無理矢理押し入った。
「……っ。」
頬に鈍い痛みが走った。
どちらに殴られたかは分からない。
でも今はそんなことを
気にしてる暇はない…。
「白濱!
てめぇ陽依殴りやがったな?!
あぁ?!」
リアムは何も言わず俯いた。
「もういい。
こいついらない。
ヤれないなら帰る。」
そう言ってリアムは
ノートと筆箱をカバンに片付け
呆然とする洸汰くんを無視して
教室から出た。



