もう私はこのまま


リアムに襲われてしまうのか…。


どれだけ抵抗したって


リアムは止めてはくれない。


この際、先生でもいい。


先輩でも後輩でもいい。


誰でもいいから助けてほしい…。


そう思った矢先、


ドアが勢いよく開けられた。


「陽依!」


愛しい声が聞こえた……。


私の名前を呼ぶのは


紛れもなくあの人だった………。


五十嵐 洸汰……。


「白濱!
てめぇ、陽依に何してんだ!」


洸汰くんはリアムの頬を殴った。


するとリアムはさっきまでとは違って


恐ろしく冷たい視線を


洸汰くんに向けた。


「何してるってそんなの
見れば分かるだろ。
陽依の全てを俺がもらおうとしてた。
それなのにお前は邪魔しやがって。」


リアムと洸汰くんは


お互いに殴りあってた。