リアムの口から雪美ちゃんが知ったら
傷つくような言葉がたくさん出てきた。
「人の気持ちを
踏みにじるなんて許せない。」
そう言った途端、頬に痛みが走った。
すぐに理解できた。
私はリアムに平手打ちをされた。
「それはお前も同じだ。
俺はお前しか見てないのに
なんで他の男と仲良くするんだ?
俺の気持ちを知ってて
わざとやってたの?」
「俺の気持ちって……。
な、何が言いたいのよ!」
「俺はなぁ、
陽依だけを愛して陽依しか見てない。
それなのに全く気づかない。
俺をおちょくってんの?」
リアムの氷のように冷たい視線は
私の心をどんどん恐怖で支配した。
「んあ……いや。」
強引に当てられた唇から
リアムの体の一部ではなく
なにか別の生き物ではないかと
思うぐらい激しく舌が入り込んできた。
「好きだ…。
好き…好き好き好き好き。」
リアムは壊れたロボットのように
好きという単語を連呼した後
突然ブラウスを引きちぎった。



