恋愛経験値0のシンデレラ





「俺を好きになればいいのに。」


リアムはそう言って強引なキスをした。


私のファーストキス………。


こんなにも簡単に奪われてしまった…。


悲しみと怒りと戸惑いで


心の中はぐちゃぐちゃだった。


「好きじゃない人に
こんなのしちゃダメ。」


そう言ってリアムの腕から


離れようとしたが…無理だった。


男の力に勝てるはずもなく


リアムは壁まで私を追い詰めた。


「なんでこんなことするの!
そ、それに私じゃなくて
他の女の子とキスしなよ!」


そう言ってリアムを睨みつけた。


「雪美って言いたいの?
幼なじみなんか恋愛対象に
なるわけないじゃん。
それに俺が雪美なんかを
好きになるとでも思う?」