じゃあ、なんで………。 いや実はこれといって 深い意味はなく何気なく 聞いてるだけとか? 「陽依は優しいね。 俺なら奪いとるかな。 それで俺しか 見えないぐらい惚れさせる。」 初めてかもしれない。 いや、確実に初めてだ。 リアムの肉食男子っぽい 発言を聞いたのは….。 するとリアムはノートを 移し終えたのかシャーペンを置いて 顔をグッと…キスするぐらいの 近距離まで近づけてきた。 「な、なに……。」 自分でも情けないと思うくらい か細く震えた声だった。