そう思えばそんな軽々しく


『好き』なんて言えない。


たった2文字なのにな。


この2文字を言うのにどれだけの


勇気がいることか。


陽依には分からないだろう…。


「白濱君って料理するのぉ?!」


「うん。
まぁ、そんな凝ったものは
作らないけどね。」


「キャ〜!」


「カッコイイ〜!」


朝からうるせぇ。


白濱の周りにはクラスの女が


全員ではないが何人か集まっていた。


あいつだけには陽依を


とられたくない。