「星香!俺! ちょっとドア開けて!」 この声はまぎれもなく聖夜だった。 玄関に行きドアを開けると 聖夜は両手に荷物を抱えていた。 「まだ…ゴホッ。 学校あるんじゃ…。」 まだ11時だよ? 学校はこの時間は授業してるし…。 「星香が心配だったから 早退した!」 にかっと笑いそう言った。 自分の心が弱っているからなのか 聖夜の言葉がすっごく 心に響いた。