心の中で強がってみたものの


やっぱりけっこうさみしい。


「橘いなくてさみしい?」


「うん…。」


「橘の代わりにはなれないだろうけど
今日は俺が陽依ちゃんの
そばにいるから。」


へ?


そ、そそ、そばにいるとか


彼女とかに使うもんじゃないの?!


し、しかも、なに?!


今、一瞬、キュンってしたんだけど!


1人で心の中で


あたふたする私とは反対に


五十嵐くんは真剣な顔つきだった。


「なんだか今日は優しいね。」


「は、はぁ?!
そ、そんなことねぇーから。」


ふふっ、照れてる。