のっぺらぼうのあまりの怖さで周りが見えなかったのか… てか、のっぺらぼうで怖がる私って古いのかも… 『お嬢さ~ん』 ひっ… ぎゅっ 私は不意に会長の背中に抱きついた 「おい…」 「ごめんなさい、ごめんなさい…」 会長が迷惑してるのはわかるけど、怖くて怖くて… 私は会長の背中に抱きついたままだった 「はぁ…わかったよ、そんなに怖いなら俺の服の裾でも掴んでろ…」 へっ…? 怒らないの…? 「おい…人の話聞いてるのか?服の裾を掴んでろ」 「あっ、はい…」