この男は…
いっつもいっつも…
「まぁ、俺ならお前みたいな女こっちから願い下げだけどな」
私はその言葉で息が止まった
願い下げ…?
・・・・・・・・・
ぶちっ
私は縛ってあったロープを力任せで解いて、キッと会長を睨んだ
「私だってあんたみたいな最低男願い下げよ!!このバーカ!!」
私はそう会長に言うと、ドアまで行った
「江口拓哉って人のほうがよっぽどあんたより性格いいしね。もうこんなとこやめてやるんだから!!」
バンッ
私は勢いよくドアを閉めて、走り出した
聞きたくなかった
会長からあんな言葉聞きたくなかったよ…
私は必死に涙を堪えた
『お前みたいな女こっちから願い下げ』
冗談でも聞きたくなかった言葉…