「ーーーーら…香月新羅!」 「…はい?」 気付けば周りは皆こちらを見ている。 どうやらまた考え事をし過ぎて意識が飛んでいたらしい。 …いっつもこうだ。 話してる途中でも、走ってる途中でも。 考え事をすると止まらなくなり、ぼーっとしてしまう。 そのため、愛想が悪いなどと言われてしまうのだ。 まぁ、俺にとっては慣れっこなことだったが。