天使川の指定された席は真ん中らへん。 出席番号で座らされている。 俺の隣に静かに座る。 その横顔を見て過去の記憶が走馬灯のように蘇る。 …なんでだろうな。 今では辛いはずのその過去に何故か懐かしい感覚になる。 その頃に戻ればいいのに。 そう願ったこともあるが所詮は過ぎた事。 戻れるわけが、なかった。