「…ううん、新羅はとても上手いと思います。羨ましいぐらいに。」 ずっと黙っていた凛蝶が口を開いた。 「そう言う凛蝶だって上手いだろ。」 「私はもう、絵は描きたくないんです」 そう言う凛蝶の手元には使い古したようなキャンパスと鉛筆。 そのキャンパスは、もう今は使われることはなくなった。