「えっ!?」
ミキナは驚いてキョロキョロと辺りを見回す。
今いる通りの家の扉が全て開き、中から同じ槍を持った男の人たちがバタバタと出てくる。
皆一斉にさっきルイス達が入った町の入り口に向かって駆けていった。
「きゃ」
走る男の一人とぶつかり、ミキナはよろけた。
ルイスがそれを支えて脇道に引っ張って行く。
ぶつかった男は二人を無視して消えた。
「…ミキナ、早く宿に行こう。外は危ない。」
「う、うん…。」
自分達の前を通り過ぎていく男たちを目で追いながら、ミキナはルイスにしがみついたまま返事をした。
「…何だか怖いね。」
「…うん」
低く答えたルイスに驚いてミキナが顔をあげると、彼は今までにないくらい厳しい表情で事の成り行きを見ていた。
ジッと走る男たちを見つめ、眉根を寄せている。
「ルイス?」
「…あの人達がいなくなったら、一気に宿まで走るよ」
ルイスは最後の男たちの集団を指差した。
「わ、わかった」
一旦ルイスから離れると、その集団を見つめる。
彼らが前を通り過ぎた瞬間、ルイスはミキナの手を掴んで走り出した。
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