「剣は使わないって決めてたんだけどよ、そうも言ってられねぇし。」
「ふぅん?」
聞いたくせに興味なさげなルイスは海に沈みかけた太陽を眺めた。
そして、唐突に隣のショウに振り向く。
「武器ってさ、持ったからには覚悟しないといけないじゃん?」
その言葉にショウは首を傾げた。
「持ったからには傷つけることも傷つけられることも覚悟しなきゃいけない、そういうことか?」
「うん。ショウはそれでいいの?」
「いい。俺は、ミキナを守る為に武器を使う。でも、その前にきちんと使いこなせなきゃ意味ないよな」
「ショウが使えるようになったら安心できるもんな」
抜いた長剣を二人で眺めた。
『使うからにはいいやつ選びたい』
武器屋でショウがそう言ったから、ルイスはこれを選んでやった。
さほど名刀というわけではないが、ショウに合うだろうと考えて。
藍色の柄に銀に輝く剣身、それに少し朱が混じっている。
業物『藍秋刃』。
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